「真相究明・再発防止」なぜ、どうして?親は子の健康を願って予防注射を受けさせたのに…
B型肝炎ウイルスのキャリア(持続感染者)は、日本全国で120万人以上。その中で、集団予防接種による感染被害者は40万人以上とされています(厚生労働省の推計)。
「この病気にかかり、人生を狂わされたのは、なぜか」
これは、B型肝炎患者の命の叫びです。親が子の健康を願って幼い子に受けさせた予防接種。そこでの注射器の使いまわしによって、たくさんの被害者が病気とむきあう人生を強いられているのです。
私たちと国との「基本合意」では「真相究明」と「再発防止」のとりくみ・協議も約束されています。2012(平成24)年には、厚生労働省は「集団予防接種等によるB型肝炎感染拡大の検証及び再発防止に関する検討会」を設置しました。「検討会」は専門の「研究班」もつくり、現存する集団予防接種の記録を集め、国の責任を調べました。裁判では明らかにならなかった新事実も発掘され、国の責任の重大さが浮き彫りになったのです。
私たち全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団が作成・普及しているパンフレットは、「検討会」と「研究班」の「提言」と「研究報告書」をわかりやすく紹介したものです。ご希望の方にお分けしています。
二度と同じような悲劇をくりかえさないために、このパンフレットを普及しながら、真相究明と再発防止のとりくみについても国との協議を続けています。
厚生労働省のページ:集団予防接種等によるB型肝炎感染拡大の検証及び再発防止に関する検討会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou.html?tid=128523
同とりまとめ結果:
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000034y5f.html
「なぜ?どうして… B型肝炎感染拡大被害の真相究明と再発防止への提言」
親は子の健康を願っていたのに… 国は国民の健康を守る責任があったはずなのに…
目次
はじめに
最高裁判決と基本合意までの道のり
検証会議とは
なぜB型肝炎の被害が広がったのか:提言・研究報告書の概要
B型肝炎患者の苦しみ
国は注射器の使い回しの危険性を知っていました
国は注射器の使い回しを放置し続けました
提言のまとめ
さらなる検証の必要性
さいごに
参考文献一覧表