B型肝炎訴訟は、1989(平成元)年からはじまった先行訴訟も
ふくめて長い歴史があります。
私たち全国B型肝炎訴訟弁護団は、その長い裁判に患者さんとともにとりくみ、平成23年に国と「基本合意」をむすんだ当事者です。
全国に11ある地域弁護団の一つとして関東地方などを担当しています。

 私たちは、国と「基本合意」をむすんだ当事者として、難しい事件の解決にも全力をつくし、その活動はNHKや新聞各紙などで大きく報道されてきました。父子感染や3次感染、亡くなった母親の検査結果がない長男の方など、「基本合意」に明文の規定のない方への「給付金」の支給も少なくありません。

 また、厚生労働大臣と定期協議を行い、政府の肝炎対策推進協議会に代表を送っています。医療費助成の拡大や、B型肝炎を根治できる薬の研究開発など、患者のみなさんの要望を集めて、行政の肝炎対策の改善にもとりくんでいます。
 原告団は全国で約2万人おり、肝臓専門医をまねいて最新治療を学ぶ講演会、患者どうしの交流会といった活動も各地で行っています。「肝炎のことが少しわかった」「一人でモヤモヤしていたものが解決できてよかった」などと好評です。