「恒久対策」医療費助成、B型肝炎の創薬、ウイルス検診の促進へご協力をお願いします。

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肝臓というとお酒のイメージがあるかもしれませんが、肝がんの9割はB型肝炎・C型肝炎のウイルスが原因です。
肝がん・肝臓病で亡くなる方は毎年5万人以上。ウイルス性肝炎は「国民病」なのです。

私たち全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は、同じ病気の仲間たちを忘れたことはありません。日本肝臓病患者団体協議会や薬害肝炎全国原告団・弁護団とも協力して、すべてのウイルス性肝炎の患者が安心できる医療制度の整備をめざして活動しています。

こちらもご覧下さい:ウイルス肝炎サポート
http://kanen-support.jp
とりくみの最新情報やこれまでの活動を紹介しています。

これまでも、患者団体・行政や医療関係者などと協力して、重い症状の肝硬変の方むけの障害認定基準の緩和など、さまざまな改善をおこなってきました。各都道府県ごとに、B型・C型のウイルス性肝炎キャリア・患者のみなさんに役立つ制度をまとめましたので、ご覧下さい。

東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 長野県

ウイルス性肝がん・肝硬変に医療費助成を

肝がん治療の自己負担額は毎年34万円 肝がん 34万円 肝硬変 18万円 肝炎 11万円 1年間の治療費(自己負担額) 厚労省アンケート政府の調査でも、B型肝炎ウイルスが原因で肝がん・肝硬変を発症した患者は、毎年34万円、18万円という大きな自己負担に苦しんでいます。民間の「がん保険」に加入を断られているウイルス性肝炎の患者とキャリアにとっては、大きすぎる負担です。

厚生労働大臣も早期実現にむけた決意を表明

日本にB型肝炎・C型肝炎の患者が多いのは、過去の輸血や予防接種などで行われたずさんな医療・公衆衛生の行政が原因です。医療行政の「被害者」を救うために、医療行政を改善することには道理があります。

一昨年、50万筆以上の署名が集まり、厚生労働大臣もウイルス性肝がん・肝硬変の医療費助成を早期に作りたいと答えてくださいました(上の写真)。昨年は私たちが集めた署名が、参議院で全会一致で採択されています。
今も苦しみ、亡くなっていく患者、仲間たちがたくさんいます。早期実現に力をお貸し下さい。

B型肝炎を根治する新薬・治療法の開発を

「できることなら、生まれたときのまっさらな体をかえしてほしい」
ウイルスを体から排除する新しい薬や治療法の開発は、B型肝炎ウイルスのキャリア・患者のみなさんの切実な願いです。C型肝炎については新しい薬も登場して「肝炎はなおる時代」ということも言われます。ぜひ、B型肝炎も根治できるように、ご支援をお願いします。

B型肝炎を根治するための創薬の研究をご存じですか。

2011(平成23)年6月28日、B型肝炎訴訟の「基本合意」を国と原告団・弁護団がむすぶ場で、私たちの仲間である一人の原告が、「B型肝炎を根治する治療法を国の力で開発してほしい」という切実な思いを菅直人首相(当時)に訴えました。それにこたえるかたちで、現在、約200億円の国の研究費が投じられ、B型肝炎の画期的な治療法・新薬の開発がすすめられています。

ぜひ多くのみなさんのご協力をお願いします。

あなたも気づかないうちに感染しているかも……ウイルス検診の促進

B型肝炎・C型肝炎ウイルスの感染経路は、血液などに限られています。しかし、日本では約30年前まで集団予防接種の注射器を使いまわしていたため、気づかずにB型肝炎ウイルスのキャリア(持続感染者)となった方がたくさんいます。30代以上の方でしたら、誰が感染していてもおかしくありません。

肝臓は「沈黙の臓器」とよばれ、深刻な症状になるまで自覚症状はありません。とくにB型肝炎は、肝臓の検査結果が正常でも、突然に肝がんを発症することがあります。自分や家族のためにも、必ず一度は肝炎ウイルス検査を受けましょう。
無料の検診制度などがあります。お住まいの自治体・保健所にお問い合わせ下さい。

国立研究開発法人国立国際医療研究センター 肝炎情報センター「肝炎ウイルス検査マップ」
http://www.kanen.ncgm.go.jp/kan-en/
全国の自治体(都道府県・区市町村)がおこなっている肝炎検査の情報を調べることができます。

こちらのページでも、各都道府県ごとのウイルス検診の助成制度を紹介しています。
東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 長野県

署名のお願い

50万筆以上あつまった署名用紙(2014年・平成26年)。
50万筆以上あつまった署名用紙(2014年・平成26年)。

現在、日本肝臓病患者団体協議会がよびかけた署名にB型肝炎訴訟原告団・弁護団も協力しています。
署名にご協力いただける方には署名用紙等を送りますので、下記の用紙をダウンロードの上、FAXで弁護団事務局までお送り下さい。送料は当方が負担します。

署名用紙注文書ダウンロード
平成28年度の国会請願署名は終了し、請願は衆参両院で採択されました(リンク先はご報告の記事です)

FAX番号 03-3357-5742(東京法律事務所内)

お問い合わせ先

全国B型肝炎訴訟東京弁護団
〒160-0004東京都新宿区四谷1-4 四谷駅前ビル 東京法律事務所内
電話 03-3355-0611 FAX 03-3357-5742