全国B型肝炎訴訟基本合意15周年大集会を開催しました

 令和8年10月29日午後6時より、東京コンベンションホールにおいて、東京都の後援を得て「全国B型肝炎訴訟基本合意15周年大集会」を開催しました。

 冒頭、全国B型肝炎訴訟全国原告団代表の田中義信から開会の挨拶を行い、続いて、上野賢一郎厚生労働大臣からのメッセージが読み上げられました。上野厚生労働大臣からは、「これまで積み重ねられてきた歩みを大切にし、今後とも、原告団・弁護団の皆さまのご意見を伺いながら、被害に遭われた方々の救済と、偏見や差別のない社会に向けて全力で取り組んでまいります」との決意が示されました。

 続いて、全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団が歩んできた15年間の活動を振り返る映像を上映しました。

 その後、国立健康危機管理研究機構(JIHS)国立国際医療研究所 肝炎・免疫研究センター長の考藤達哉先生から、「B型肝炎の最新治療と創薬研究の現状について」と題してご講演いただきました。日本におけるB型肝炎の現状や現在の治療法、本年承認されたベピロビルセン(ヒブサーゴ)について詳しく解説いただくとともに、現在進められている新たな治療薬の研究・開発についてもお話しいただきました。今後の治療の進展に期待が膨らむ、患者にとって大きな希望を感じられるご講演となりました。

 また、国会議員の先生方をはじめ、日本肝臓病患者団体協議会代表幹事の米澤敦子様、薬害肝炎原告団全国代表の及川綾子様から、連帯のご挨拶をいただきました。

 続いて、全国優生保護法被害弁護団共同代表の新里宏二先生から、「除斥期間との闘い―優生保護法最高裁大法廷判決―」と題してご講演いただきました。除斥期間の壁を打ち破るに至った闘いと最高裁判決の意義についてのお話は、除斥期間の適用をめぐって争っている全国B型肝炎訴訟の原告にとっても、大きな励みとなりました。

 最後に、全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は、「すべての被害者の救済を目指すとともに、これまでの成果を礎として、今後も、すべてのウイルス性肝炎患者を取り巻く治療環境の改善や、偏見・差別を受けることなく生活できる環境の構築などに向けて運動を続けていくこと」を宣言する声明を採択し、集会は閉幕しました。

 基本合意締結から15年。私たちは、これまでの歩みと成果を振り返るとともに、すべての被害者の救済と、すべての肝炎患者が安心して暮らせる社会の実現に向けて、今後も活動を続けていきます。