2月7日(火)、重症者の医療費助成など求めて院内集会を開催しました。

2017.2.7 院内集会全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は、2月7日、参議院議員会館において院内集会「すべての肝炎患者が安心して生活できるために 重症者への医療費助成とB肝創薬の実現を!」を開催しました。全国から集まったB型肝炎患者や弁護団の弁護士らで議員会館の講堂はいっぱいになりました。

衆参両院の国会議員のみなさんが、与野党をこえて、たくさん駆けつけてくださりました。制度の実現にむけて、患者さんの声で制度を作り、改善していきたいと、様々にご挨拶をいただきました。

また、厚生労働省の肝炎対策室長 小野俊樹様からは、昨年に衆参両院で採択された請願署名の内容について、国のとりくみのご紹介がありました。
肝がん・肝硬変の患者さんへの医療費助成については、重症者への支援という、原告団のみなさんにとって大事な課題であることは承知している。肝硬変・肝がん患者のみなさんの負担についてはレセプト調査をしており、その検討をふまえて、来年度には本格的に検討していくことになる。役所としては乗り越えていかないといけないこともあるが、ご支援ご指導をいただきたい。
B型肝炎の根治をふくむ肝炎治療の研究では、来年度予算でも37億円を確保して支援をすすめていくこと。
そして早期発見・早期治療にむけた肝炎ウイルス検診の促進については、ウイルス検診陽性者への定期検査費用の助成について、自己負担額(世帯の住民税所得割合計23.5万円未満の場合。非課税世帯は無料、23.5万円以上は助成なし)を、現在の肝がん・肝硬変の6000円、慢性肝炎の3000円から、それぞれ3000円、2000円へと引き下げることが新年度予算にもりこまれている。制度の実施主体である都道府県や市町村と連携してとりくんでいく。
おおむね、そのようなお話がありました。

各地の原告・患者からも発言がありました。
高額な抗がん剤治療を続けている患者さん、肝性脳症に苦しむ母の介護と子育てに苦労されている原告さん、など。日本肝臓病患者団体協議会、薬害肝炎原告団などの方からもご発言をいただきました。

院内集会の終了後、参加者は議員会館の各議員の部屋を訪問し、支援の要請をお願いして回りました。全国原告団・弁護団では、今後も国会と国への働きかけを様々に行なっていきます。今後もご支援とご協力をよろしくお願いいたします。