請願署名採択のお礼とご報告

 私たち原告団・弁護団では、今年も日本肝臓病患者団体協議会、薬害肝炎原告団・弁護団とともに、国会請願署名にとりくみました。原告団のみなさま、また、支援して下さるみなさまに、大変、大きなご協力をいただきました。

 「請願署名」はおかげさまで全国から集められた51,776筆を超党派の国会議員49名の紹介をえて第201通常国会に提出し、衆参両院において採択されました。ご協力いただいたみなさまに心から感謝を申し上げます。
 9月4日には厚生労働大臣と私たち原告団・弁護団の定期協議が開かれ、「請願署名」の趣旨に沿って、肝がん・重度肝硬変医療費助成制度の大幅な拡充を予定している旨の回答がありました。

厚労大臣の回答によると、来年4月から、医療費の助成対象を
①「現在の入院医療費のみ」から「通院医療費にも」拡大する
②高額療養費該当月数の「4月目」から「3月目」からに短縮する
ことが明言されました。
 その後、9月末の厚労省概算要求においても、肝がん・重度肝硬変医療費助成制度の対象を拡大することが明示されています。

 制度開始からわずか2年足らずのうちに、こうした大きな成果をあげることができた最大の要因は、原告団のみなさま、また、支援して下さるみなさまにご協力いただいた請願署名の衆参両院における採択であることはいうまでもありません。

 現在、世界とわが国は新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の災厄に見舞われています。私たちは、B型肝炎ウイルスに感染している患者団体として、ウイルス感染拡大防止のための公衆衛生体制の強化充実・全ての慢性疾患患者をケアできる医療提供体制の確保・ウイルス等の感染症患者に対する差別偏見の克服といった今日的課題の解決を視野に入れた多面的な活動を展開していきたいと考えています。

 ウイルス感染症とのたたかいがあらたな国民的・世界的テーマとなっている今日、私たちはみなさまとともに、わが国の医療・公衆衛生環境の向上を目指す運動を旺盛に進めていく所存です。今後とも、変わらぬご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

→大臣協議の成果の詳細につきましてはこちらの記事をご覧ください。