肝炎患者の「命綱」-肝臓専門医のしっかりとした養成が大切です!
B型肝炎の患者にとって、肝臓病のプロフェッショナルである「肝臓専門医」の先生方は、日ごろの検査・診察・投薬や、肝がんに対するラジオ波・手術といったさまざまな治療を適切に受けるため、まさに「命綱」ともいえる存在です。
ところが、その大切な「肝臓専門医」がいなくなってしまうかも・・・という話が持ち上がりました。昨年、厚生労働省の医道審議会部会で「肝臓専門医は消化器内科医に統合すべきではないか」との議論がなされ、これに反対する日本肝臓学会の会長声明が12月3日に発表されたのです。
私たち全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は、ウイルス性肝炎で苦しんでいる日肝協や薬害C型肝炎の仲間とともに、「肝臓専門医を養成することの重要性を訴える患者団体声明」を今年2月19日に記者会見でマスコミに発表し、厚生労働大臣にも提出しました。
その結果、厚生労働省の審議会において、「肝臓専門医はこれまでと同様に養成する」との結論が得られました。私たちは肝臓学会の先生方ともども、今回の大きな成果を心から喜んでおります。
私たちはさらに、来年の肝炎対策基本指針の改正に向けて、「肝臓専門医」の役割がいっそう果たされる制度づくりを目指して、取組みを強める覚悟です。
関連記事
歯科の感染対策を考えるシンポジウム〜被害者が二度とあらわれないために
9月4日厚生労働大臣協議で大きな成果
12月16日(木)東大B型肝炎講演会
6.28 B型肝炎訴訟基本合意1周年集会のお知らせ
5月20日の請願署名提出国会行動のご報告
B型肝炎訴訟とは…